いつも人の悪口ばかりを言ってる先輩がいたとするよね。
その人に、「先輩が人の悪口言うなんて珍しいですね」って言うの。
毎日悪口ばかり言ってるような人は、
そういう目で見られたことがないんだよ。
そんな人って、
人の悪口は言いあうもんだって思ってるんだよね。
それを「先輩が悪口言うなんて珍しいですね」って言われたとき、
自分を高く見てくれているんだって思う。
すると、人は変われるんです。
人間って、自分のことは変えられるんだよ。
でも実は、相手のことも変えられるんだよ。
そんな人間じゃないっていう見方をしてあげればいいんだよね。
いつもおじいちゃんに殴られてるおばあちゃんの話。
いつも殴っているおじいちゃんが横暴だって言うけど、
それって、
全員がその見方をしてるんだよね。
おばあちゃんもそう思い、
まわりもそう思っているから現状が変わらないんだよね。
それが、
「おばあちゃん、強いね。
私だったら1か月も耐えられないよ。
あの旦那さんで何十年と耐えられるなんて、強い人だね」
っていうふうに、”強い人だ”って見方をしてあげたとき、
人生が変わるんだよ。
おじいちゃんが強くて、
おばあちゃんが弱くて、
いつもやられててって言うけど、
それに耐えられているってことは、
おばあちゃん、相当強いんだよ。
それで「強いね」って見方した途端に旦那が倒れたり、
いなくなったりとかして、
やっぱり生き残っているおばあちゃんは強いねってなるの。
だから言葉って自分も変えられるけど、
まわりも変えられるんだよね。
たとえば、うるさい部長なんかがいたときに、
「部長っていい人ですね」って言うの。
すると、「俺のどこがいい人なんだ?」って言ったとしても、
「いや、俺わかりますよ」って言えば、
その部長の人生も変わるんだよ。
人間っていうのは高く見られたときに、
低きに降りたいとは思わないんだよ……
だからこの言霊って実に楽しくておもしろいものなんだよ。
自分の人生も変えられるし、
他人まで変えられるんだよ。
これが人間関係なんだよ。
自分のことが終わったら、
相手のことをフッと変えることができる。
それも相手が楽しくて、
こっちも楽しく変わるんだよね。
だからすごいものなんだよね。
だから、これを使いこなせるようになったら人生、楽しいよね
出典:遠藤忠夫著「斎藤一人原因と結果の法則」PHP研究所 2012年4月12日発行
後輩を「できないヤツ」と決めつけると
「できない」状態が維持される。
後輩の力量を見極めて、
がんばれば届く目標を設定することで、
相手は少しずつ次のステージに上がれる。
現実的な期待を与えるか否か、
相手をどう見るかは大きな差をつくると思います(*^^*)