コーラからコカイン レッドブル、販売禁止も
微量のコカインが検出され、
ドイツ6州で販売が禁止された「レッドブル・コーラ」(共同)
【ウィーン31日共同】日本など約150カ国に展開、
世界有数のシェアを持つ健康飲料メーカー、レッドブル(オーストリア)が欧米中心に販売する「レッドブル・コーラ」から麻薬のコカインが検出され、ドイツでは販売が禁止された。人体への影響はないが、原料に使うコカの葉から通常は取り除かれるコカイン成分が残留したとみられる。オーストリア通信などが31日までに伝えた。
この商品は日本では未販売だが、ドイツのノルトライン・ウェストファーレン州で5月下旬、1リットル中から0・4マイクログラムの微量のコカインを検出し、同州は販売を禁止。他のドイツ5州も追随した。
このほかヨルダンが輸入停止と同社の全製品の店頭撤去を決定。台湾では輸入された同社製品を当局が差し押さえる事態となった。
レッドブル側はコカイン成分を除いたコカの葉の抽出液を風味付けに使っていると説明、「(抽出液は)各地で香味料として用いられており安全だ」と強調しているという。