【 冷凍卵液ってご存じですか？ 】

製パンメーカー、料理店、ケーキ店などで卵は必需品。コストダウンをするために卵を買うのではなく、冷凍卵液を購入するのが一般的。冷凍卵液の出荷先の過半は山崎パンなどの製パンメーカー。卵黄液、卵白液と別々に購入することができ、ほとんどの製パンメーカー、飲食店、ケーキ店で使われています。

価格は１ｋｇあたり２００円前後と激安。まっとうに作られた卵の価格は６０ｇ前後の卵（Mサイズ）で１個２０～３０円。卵黄液、卵白液と分けるので卵黄液１ｋｇ当たりの単価は卵を使うと単純計算で７００円前後になるわけです。

卵を購入して卵液を作れば１ｋｇ当たり７００円前後なのが、冷凍卵液を購入すれば１ｋｇ当たり２００円前後。冷凍卵液を作るには卵を割って卵黄と卵白に分けてそれぞれを攪拌し、殺菌し、パッキングして冷凍するという工程を踏みます。工賃が付加されて本来なら割高になるはずなのに実際の販売価格は１／３以下。手間暇をかけたのに逆に値段が下がって１／３前後の値段で流通する理由は？

表向きの理由として価格の安い夏場に大量仕入れしてクリスマス商戦などで需要が増える冬場の消費分を確保しておくという名目があります。実際のところは「専用の養鶏場」で超大量生産でコストダウン、抗生物質まみれ、遺伝子組み換え飼料、毒性の強い残留農薬（ポストハーベスト）満載の化学製品なのです。だから、卵の仕入れ価格そのものが激安なのです。卵の仕入れ価格が激安なので冷凍卵液工場の利益を載せてもまっとうな卵の１／３前後の価格が実現できるのです。

パンも原料表記で卵と記載しますが加工方法は記載義務がありません。卵なのか、冷凍卵液かは区別して書く義務はありません。当然、安価な冷凍卵液を使います。飲食店、ケーキ店も同様で卵料理と言えば冷凍卵液を使います。卵は物価の優等生と言われますが、これは飲食店などからみても同じで本来の１／３前後の価格で仕入れて加工調理できる卵はとてもありがたいのです。

現在、養鶏場の８割前後は赤字経営に陥っています。その中で勝ち組はどこでしょうか？

額に汗して高い品質の飼料にこだわり、清潔な鶏舎で養鶏をすれば雪だるま式に赤字が増えていく。

化学製品と割り切って抗生物質を大量に使って飼料の品質に目をつむって安価だけを追い求めて超大量生産をすれば大儲けができる。

　　　　　　なにかおかしいと思いませんか？

参考
http://diamond.jp/articles/-/28353

http://toxic.o-oi.net/%E3%80%801.%20安いものには理由がある/

https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/300/170049.html

　　　　代表ライター　松田正明
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